不動産のヒント

Vol.5 マイホーム選び②…新築か中古かで悩んだとき視野を広げてみよう

家を買おうと思ったとき、つい新築のモデルルームやモデルハウスに行くことが多くありませんか。海外に比べて新築至上主義だった日本ですが、これからは中古も頭に入れておかないと選択肢が減るというお話です。

1日でも住むと、それはもう中古になる

今まで「マイホームを買う」=「新築を買う」というのが、日本の住まい選びの常識のようでした。ところがこれからは中古も視野に入れておかないと損をすることになります。

もし新築の住まいを購入しても、たった1日でも住んだら、それは中古になってしまいます、つまり世の中に存在している住まいのほとんどは中古なのです。

特にマンションの場合は用地取得が困難になっていることもあり、新築にこだわって探していると、いつまでたっても望みの物件に出会えない可能性もあります。

新築にこだわると選択肢が少なくなる

ここ数年は、新築住宅・新築マンションの供給は激減しています。下記の国土交通省の図版を見ても明らかです。

新築マンションの供給戸数で言えば、平成11年から18年までは20万戸前後で推移していましたが、ここ10年以上は10万戸前後です。つまり約半分の供給戸数になっています。

それに比べてストック数は654万戸、圧倒的に中古マンションの戸数が大きくなっています。654万分の10万ということは、もはや中古を視野に入れざるを得ない状況です。

中古物件と一言で言っても築50年超のものから築1年足らずのものまで幅広く、全て同じ土俵で考えること自体無理があります。

出典元:国土交通省

リノベーションの技術も向上、中古を視野に

最近では、新築の画一的な空間より、むしろリノベーションで個性あふれる空間にすることを求める人もでています。徐々に増加、リノベーションを専門にする企業も増えています。また平成21年には一般社団法人リノベーション協議会という組織も生まれ、技術の向上を図っています。

海外では中古住宅を買って、センス良くリノベーションをした場合、評価が高くなって購入時より高額で売却する例も多いようです。これからは日本でも築年数にこだわらず、住まいの価値が評価される時代が来るのではないでしょうか。

もちろん自分の希望のエリアにぴったりの新築マンションが見つかって、予算内という場合もあります。その際は購入すべきでしょう。ただ初めから新築だけにこだわって住まい探しをするのはもったいないかもしれません。