不動産のヒント

Vol.4 マイホーム選び①…立地選びの最重要基準は眺望や利便性より、まず安全

地震、台風、洪水、高波etc。最近では自然災害が毎月のようにニュースになっています。今までは、駅近、利便性、眺望等々が立地選びの基準になっていましたが、もっと大切なのは身の安全ではないでしょうか。今回は立地選びの新基準についてです。

住まいの第一の役割は「命を守るもの」

今まで「駅近が大切」、「利便性に注目」、「使いやすい間取り」等々、住まい選びについて、あれこれ取りざたされてきましたが、最近では忘れてはならない一番大切なことは「安全な立地」ではないでしょうか。

山崩れで押しつぶされる家、洪水で流される家などのニュースを見るたびに胸がつぶれる思いをした方も多いと思います。先祖伝来の土地ということならば簡単に引っ越すことは難しいでしょうが、これから家を購入しようとする人であれば、まず頭の中に入れておく必要があるのは「安全な立地」ではないかと思います。

同じ工法や同じ間取りの家でも、その家が存在する場所や建設されている土地の地盤によって、災害によって引き起こされるリスクは異なります。どんなに堅牢な家を建てても、立地が悪ければ無駄な努力になる可能性もあるのです。

ハザードマップでチェックする

実際に住まいを購入しようとするときは、マンションであれ一戸建てであれ、必ずハザードマップで確認しましょう。ハザードマップとは、自然災害が発生した場合の被害を予測して、被災想定地域や被害の範囲、避難場所や避難経路などを地図上に表示したものです。洪水、津波、土砂災害、地震災害など、その地域で起こりうる可能性のある自然災害についてあらかじめ知っておくことは大切です。

行政や専門機関などが、さまざまな災害のリスクを地図としてデータ化したハザードマップを公開しています。パソコンやスマートフォンなどで簡単に見られるようになっているので、ぜひ活用するべきだと思います。

■国土交通省ハザードマップ                       https://disaportal.gsi.go.jp/

問題がありそうな場所に住みたいときは

個人的にはハザードマップで問題ありとされた場所に住むことはお勧めできません。でも眺望の良さから川に面した場所に住みたい、崖地に住みたいという人もいるでしょう。利便性がいいから駅に近い地盤の弱いところに住みたいという場合もあるかもしれません。その際は地盤改良や堅牢な基礎をつくるなどの対処が必要です。

別荘でふだん利用していないという場合でも、地震などはいつ発生するか予想はできません。たまたま滞在しているときに災害が起こる可能性もあります。いずれにしても第一義は命の安全、そして災害発生時の対処を想定しておくべきです。

タワーマンションの上階に住みたいなら、エレベーターが止まった時のための水と食べ物の確保は必須です。低地で半地下に居室や駐車場がある場合は、土嚢などの防水設備の用意が大切です。

現地周辺の人に話を聞いてみる

内見の際には、近隣の方に話を聞いておくのもいい方法です。「あの場所はいつも浸水することが多い」とか「前に土砂崩れがあった」などの情報は重要です。そのための対処がされているかどうかも立地選びの大切な基準です。

念には念を入れて、自分の目で確認しておくことも大切です。なんとなく気になるということがあれば、その理由を確認しておきましょう。マイホームは財産の多くを占める存在。自然災害の多い国で暮らすためには、情報収集力が大切です。